大阪で自己破産の無料相談-専門家の選び方と相談の流れ

  • 「自己破産を考えているが、どこに相談すればいいのか分からない」
  • 「どのような所で、相談できるのだろうか」
  • 「どうやって弁護士を選べばいいのか知りたい」
  • 「無料相談では、どのようなことを聞かれるのか?」

自己破産を考えている場合、まずは無料で相談することをオススメします。
しかし無料相談できるといっても、上記のように気になることはたくさんあるはずです。

ここでは、大阪で自己破産の無料相談を受けようか悩んでいる方に知ってほしい、専門家の選び方と相談の具体的な流れについてご紹介致します。

まず、自己破産が相談できる専門家にはどのような所があるのでしょうか。

自己破産の無料相談ができる3つの専門家

自己破産について無料相談ができる窓口としては、「法律相談センター」「自治体の無料相談」「弁護士」の3つがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。

① 弁護士会が運営する相談窓口(総合法律相談センター)

総合法律相談センターとは

法律相談センターとは、身近に相談できる弁護士がいない方に向けた相談窓口です。

相談出来る時間・内容

相談できる時間の長さは窓口によって異なるので、一概には言えませんが、内容としてはクレジットやサラ金などの金銭トラブルをはじめ、交通事故の民事、少年事件(刑事事件・保護事件)、労働問題(労働者側)、外国人の方に対する法律相談、生活保護に関する法律相談など無料で相談ができます。

それ以外にも離婚や交通事故、相続、消費者被害、近隣トラブル、知的財産、経営に関する悩みや、刑事事件、犯罪被害者、いじめや生活保護、外国人に対する問題まで相談可能ですが、内容によっては有料です。

良い点

総合法律相談センターの良い点としては、クレジットやサラ金などのさまざまな問題について無料で相談に乗ってくれることでしょう。
ネットで相談できたり、面会もweb上で予約ができます。

② 役所などの地方自治体での無料相談

大阪では市役所や区役所などの地方自治体でも無料相談ができます。
大阪市内の場合と、市外の場合とで見てみましょう。

大阪市内での相談

大阪市内の場合は、各役所で実施しています。

実施場所

大阪市内での無料相談実施場所としては、以下の通りです。

● 北区役所
● 都島区役所
● 福島区役所
● 此花区役所
● 中央区役所
● 西区役所
● 港区役所
● 大正区役所
● 天王寺区役所
● 浪速区役所
● 西淀川区役所
● 淀川区役所
● 東淀川区役所
● 東成区役所
● 生野区役所
● 旭区役所
● 城東区役所
● 鶴見区役所
● 阿倍野区役所
● 住之江区役所
● 住吉区役所
● 東住吉区役所
● 平野区役所
● 西成区役所

相談できる時間・内容

相談できる時間は1回あたり30分です。
内容としては土地建物、金銭賃貸借、離婚、相続などの問題に関して相談可能です。
区役所によって相談できる時間帯や曜日などが異なったり、事前予約が必要だったりするので、事前に確認しておくといいでしょう。

大阪市外での相談

大阪市外でも相談できる行政の窓口はあります。
では、大阪市外の場合は、どのようなところで相談ができるのでしょうか。

相談できる窓口を設置している自治体の紹介

大阪市外で相談できる窓口としては、以下のとおりです。

● 堺市(堺市内の区役所、堺区、中区、東区、西区、南区、北区、美原区で実施)
● 池田市役所
● 箕面市役所
● 豊中市役所
● 茨木市役所
● 吹田市役所
● 摂津市役所
● 高槻市役所
● 枚方市役所
● 交野市役所
● 寝屋川市役所
● 守口市役所
● 門真市役所
● 四條畷市役所
● 大東市役所
● 東大阪市役所
● 八尾市役所
● 柏原市役所
● 和泉市役所
● 高石市役所
● 泉大津市役所
● 忠岡町役場
● 岸和田市役所
● 貝塚市役所
● 熊取町役場
● 泉佐野市役所
● 田尻町役場
● 阪南市役所
● 岬町役場
● 松原市役所
● 羽曳野市役所
● 藤井寺市役所
● 富田林市役所
● 大阪狭山市役所
● 河内長野市役所

相談できる時間・内容

自治体によっても異なりますが、基本的に相談できる時間は30分程度。
自己破産のみならず、土地問題や離婚問題などさまざまな法律問題に対して相談に乗ってくれます。事前予約が必要になる所が多いので、前もって予約しておくといいでしょう。

良い点

良い点としては、すべての窓口において無料で相談ができるということ。
また、大阪にある地方自治体の90%以上で対応しているので、近くの役所・役場で相談ができるという点でしょう。

③ 無料相談を実施している弁護士

上記①②以外にも無料で相談できる窓口として、弁護士がいます。
では、①②の窓口と比較するとどのような違いがあるのでしょうか。

他の専門家との違い

他の専門家との大きな違いは「自己破産に精通している弁護士がいる」ことでしょう。
法律の無料相談と一口に言っても、離婚や相続、損害賠償や不動産にかかわることなど多岐にわたります。
①②の窓口は前述したように、自己破産のみならずさまざまな種類の案件について相談に乗っています。
また、弁護士の場合は相談に乗ってくれる人と、実際に案件を進める人が同一である点もその他の専門家と異なります。
相談も経験をベースにして行ってくれるので、参考になる情報を得ることが出来ます。

良い点

弁護士の無料相談を利用することは、自己破産に精通した専門家に相談できること、また相談から解決まで一貫して同じ人に相談できることなどでしょう。
ただ、弁護士にも得意な分野、得意ではない分野があることを知っておくといいでしょう。

このように大阪で自己破産の無料相談ができる窓口は①弁護士会が運営する相談窓口②役所などの地方自治体③無料相談を行っている弁護士の3つがあります。

しかし、同じ無料相談でも、相談内容の質は窓口によって大きく変わってきます。

「無料で相談できるなら、どこでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、適切なアドバイスが得られない場合は時間を無駄にしてしまいます。

同じ時間を使うのであれば、より良いアドバイスをくれる専門家に相談するのが一番。

その専門家は「自己破産に精通している弁護士」です。

では、無料相談している弁護士の中で、どのように選べばいいのでしょうか。

無料相談を実施している弁護士を選ぶ際の3つのポイント

① 自己破産に強い弁護士を選ぶ

弁護士と一口にいってもジャンルは幅広く、得手不得手もある

無料相談を実施している弁護士はたくさんいます。
しかし、弁護士が取り扱う案件は種類が多く、弁護士によって経験の差があります。

「自己破産」の相談をしたいのであれば、自己破産に強い弁護士を選ぶといいでしょう。

実績が多いところを選ぶ

自己破産に精通している弁護士も多数存在します。
その場合は、実績の数でチョイスするといいでしょう。
できれば相談内容や、お客様の声で安心できる所に相談するの方がベターです。

② 司法書士ではなく弁護士に依頼する

自己破産の相談に乗っている専門家は弁護士だけでなく司法書士もいます。
司法書士の場合は、報酬などを安く設定しているところもあり、目が移りがちですが、以下の理由からあまりおすすめすることはできません。

弁護士・司法書士で出来ることが違う

● 司法書士は裁判官との面談に同席できない

司法書士に依頼する場合と、弁護士に依頼する場合の最も大きな違いは、司法書士は裁判官との面談に同席できないことです。
自己破産を行う場合、裁判所に赴き、裁判官との面談が必要です。
弁護士の場合は同席ができるので安心ですが、司法書士は同席不可です。

● 総額で高くなるケースもある

安いと思っていた報酬が、結果的に司法書士の方が高くなるケースもあります。
特に管財事件等の場合は、弁護士を立てる費用が必要になるため、司法書士の報酬だけでなく、弁護士の報酬も必要になり、弁護士単独に依頼するよりも結果的に高くなるケースもあるのです。

③ 無料で相談できる時間を確認する

大阪市内で無料相談をやっている弁護士の平均時間
※平均40分

無料相談の流れ

無料で相談する場合、一般的に以下のような流れになります。

  • ① 電話もしくはメールで予約

    電話もしくはメールで予約

    まずはお電話もしくはメールで無料相談の日を予約します。
    希望日を1日だけでなく、第二希望・第三希望など候補日を複数決めておくと、よりスムーズに面談日が決まります。

  • ② 面談する

    面談する

    予約した日に面談を実施します。
    一般的に聞かれる内容としては、以下のようなものがあります。

    面談で聞かれること

    面談時には、以下のようなことが聞かれます。
    前もって、回答を準備しておくと当日スムーズです。

    1. 借金がどれだけあるのか
    2. 借金の取引経過について
    3. 返済できるのかどうか

    1. 借金がどれだけあるのか

    現在どれだけの借金があるのかを把握しておきましょう。
    また、以下も合わせて確認し、メモしておきましょう。

    ● 借り入れしているところはいくつあるのか
    ● 総額どれくらいの借入なのか
    ● どこから借入しているのか
    ● 毎月いくら返済しているのか

    2. 借金の取引経過について

    取引経過とは、いくら借入をしており、現在いくらまで返済しているのか、残高はどれだけかを示すものです。
    これも借入している債権の数だけ確認しておきましょう。

    3. 返済できるのかどうか

    1.と2.に合わせて、実際返済できるかどうかも確認しておきます。
    具体的には、毎月いくらぐらいの収入があり、どれだけ返済に回せるか、という点です。

    面談前に準備しておくとよいこと

    面談前は「面談で聞かれること」の回答をメモで準備しておくとスムーズです。
    その他、借金や収入を裏付ける資料などがあれば、より具体的な解決方法が見つかる相談となるでしょう。

  • ③ 依頼するか決める

    依頼するか決める

    無料相談を受けてみて、実際に依頼するか決めましょう。
    自己破産以外にも負担が少ない方法で解決できる可能性もあります。
    その点も視野に入れつつ、依頼するか決めましょう。

    いかがでしたか?
    このように大阪で自己破産の無料相談が出来る場所にはいくつか種類がありますが、その中でも「自己破産に強い弁護士」に相談するのが一番です。

    また、無料相談を実施する場合には上記のようなことをヒアリングされます。
    事前に回答や資料を準備しておくと、相談がスムーズに進むのでオススメです。